内科・外科・整形外科・大腸肛門科・炎症性腸疾患(IBD)・便秘・内視鏡検査なら大阪寝屋川の道仁病院|執筆論文解説13  腸閉塞(イレウス)|院長ブログ

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病院長ブログ

2023.01.14

執筆論文解説13  腸閉塞(イレウス)

 

消化器外科関係の商業雑誌の依頼原稿です。この当時勤務していた施設の外科部長宛に出版会社から看護雑誌の特集号出版のために依頼のあった著書です。イレウスが担当でした。

 イレウスとは腸閉塞のことで癒着、食餌、捻転、炎症、癌など様々な原因で腸内容物が流れなくなる状態を言います。ひどい時は口から便が噴出し致命的な状態になることもあります。イレウスが起こり、腸の拡張が伴っている時には2 m近くあるイレウスチューブを鼻から挿入します。十二指腸まで入れた後は先端に付いている風船を膨らまします。あとは腸の動きに乗って自然に肛門側へ入っていきます(不思議ですよね)。その際チューブの根元はタイマー式吸引器につなぎ腸液を吸引し続け拡張した腸をしぼませて行きます。そうすることで痛みや膨満感が取れて行きます。途中で進行が停滞する場合はそこが閉塞部位と判断し手術に踏み切ります。この書では留置した後の輸液管理にも注意が必要であると述べています。