内科・外科・整形外科・大腸肛門科・炎症性腸疾患(IBD)・便秘・内視鏡検査なら大阪寝屋川の道仁病院|執筆論文解説8 慢性便秘症の原因: 直腸瘤2|院長ブログ

オンライン順番受付

072-827-1951

文字サイズ
標準

メニュー

病院長ブログ

2022.12.10

執筆論文解説8 慢性便秘症の原因: 直腸瘤2

3年前に投稿した3 cm以上のRectocele直腸瘤(当院ホームページ内の別ページ参照下さい)に対する手術(経腟的)関する論文の続編で今回は前方視的研究の投稿論文です。 

対象は17例で全員女性です。アンケートを用いて調査しました。有効回答13例で検討。直腸瘤の大きさは術後有意に小さくなっていました。排便時間は53.8%が短くなり排便状態が良くなったのは53.8%でした。満足度は「満足」46.2%、「ほぼ満足」30.8%、合わせて77%で、推薦度は「積極的に推薦」38.5%、「それとなく推薦」46.2%、合わせて84.7%と良好に見えますが厳しく評価すると「満足」、「積極的に推薦」各々で50%未満です。また、性生活についての質問もしており4割近くは術後に性生活が無くなったと回答されていました。これらのことから術式や適応に関して改善すべき事項があると結論付けられました。