内科・外科・整形外科・大腸肛門科・炎症性腸疾患(IBD)・便秘・内視鏡検査なら大阪寝屋川の道仁病院|Haibennoshikata|院長ブログ

オンライン順番受付

072-827-1951

文字サイズ
標準

メニュー

病院長ブログ

2022.11.19

Haibennoshikata

外来で患者さんを診ていますとおかしな排便の仕方をされている方が時におられます。

そのいくつかを列記してみましょう。

  1. 週末に下剤を飲んで「まとめて排便」:女性に多いです。普段は忙しくて便をしたくならないらしいです。刺激性下剤を飲むといつトイレに行きたくなるか怖いから。って言うのが言い分です。→腸にやさしい薬に変えて週二回は排便しましょう。歳が行ってからは通用しません。
  2. 刺激性下剤常用排便:HP内にも書かせて頂きましたが腸の老化が進みます。「まとめて排便」の方たちは愛用されていることが多いです。
  3. 排便がいったん終わっても「絞り出し排便」:残便感があったり、出先でトイレに行けないからという理由です。→残便感はトイレから出れば消えるはずです。「絞り出し排便」は脱肛のリスクファクターです。そんなに息んでも便は追加であまり出て来ないんじゃないでしょうか。
  4. 便意が無いけどとりあえずトイレで「息み排便」:→非生理的であることを知らないようです。脳の血管切れますよ!便意がないことが異常なのです。便が固くて腹圧をかけることは間違いではないですが過度の息みは危険です。特に便が軟らかいのに息んでいるのは異常です。朝の時間がない男性に多いです。
  5. 温水便座洗浄機で刺激排便:これも便意が無いので水で刺激して排便されています。→浣腸と同じです。皮膚炎を起こします。
  6. 指、割りばし摘便:危険です。ただちに止めてください!

「便は出るもので、出すものではありません」by 黒水丈次