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病院長ブログ

2023.07.01

執筆論文解説28 尖圭コンジローマが充満した痔瘻

 

 HIV陽性者の治療には慣れてきておりますが今回、とても珍しい症例を経験したので後輩にケースレポートの論文を執筆、投稿を勧めました。

 症例は34歳男性です。痔瘻と尖圭コンジローマが合併していました。痔瘻の二次口にコンジローマが集積していましたがよく見ますと痔瘻内から露出しているように見えました。瘻管は全切除し病理検査しますと予想通り痔瘻内腔にコンジローマが充満していました。痔瘻は原発口(一次口)側の直腸内圧が高くて汚物が二次口から出てくることを考慮するとおそらく痔瘻が完成した後、元々存在していた尖圭コンジローマウィルスが侵入してできたのだと思われました。