内科・外科・整形外科・大腸肛門科・炎症性腸疾患(IBD)・便秘・内視鏡検査なら大阪寝屋川の道仁病院|執筆論文解説43 内痔核に対するジオン注1バイアルの治療成績|院長ブログ

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病院長ブログ

2024.03.09

執筆論文解説43 内痔核に対するジオン注1バイアルの治療成績

 

 私どもは内痔核に対するジオンによる硬化療法(ALTA療法)についての適応は慎重に行っています。

当院での対象は以下です。

  1. 外科的切除でなくALTA療法を希望するⅡ度、Ⅲ度の内痔核。ただし併存する皮垂や外痔核には手を加えない。

2. 抗血栓剤を服用中で脊椎麻酔や仙骨麻酔ができないもの。服用の中止ができないもの。

3. 局所麻酔下で外科的切除が難しい症例(例えば大きな痔核、大きな体形、肛門のトーヌスが高い)。

4. 可能なら1バイアルで完遂する。

今回の検討症例は400例(女性120例)年齢は23-92(中央値64)歳です。ジオンの使用量は基本1バイアル以内で5-25(中央値20)mlです。以下に当院のデータを供覧します。

 当院では再燃すれば外科的切除をお勧めしますので再ALTA症例は少ないです。1バイアルよりも多く使用すれば再燃は少なくなるかもしれませんが副作用も多くなる可能性があります。

こういったことも加味して治療を受けるべきでしょう。